BMWベルリーナモデル
1970年以降のモデルは当時、東ドイツ領内の飛び地ベルリンで生産されていたので
それ以前のミュンヘン製(ミュンヒェナー)と区別するためベルリーナと呼ばれることもあります。
工場移転、新シリーズ
戦後復興の足にもてはやされたBMWオートバイも1960年代に入ると小型自動車の普及などで
販売台数が伸び悩んでいました。一方、オートバイエンジンの転用で生産された小型三輪自動車などが
モータリゼーションの発展に伴い、生産台数が伸展してミュンヘンの工場が手狭になり(ミュンヘン
オリンピックも関係していたようです)、結局斜陽だったオートバイ部門は新天地のベルリンに移転しました。
1968年、ホンダCB750から始まる世界的スポーツバイクの大波に乗り遅れまいとミュンヒェナーと
決別して、新たにデザインされたモデルが5シリーズです。コンセプトとしては加速性能、スポーツ性
(バンク角確保、制動能力など)、対外的アピール(デザイン、カラー)また新規開拓の万人向け装備で
セルフスターター採用等々
モデル別
/5 デザイン的には代替ユーザー層にも配慮したクラシカルな外見 ビルトインメーター速度・回転計、
前後ドラムブレーキ、〜750cc
/6 ディスクブレーキの採用、5速ミッション、近代的コックピット、ビキニカウル(S)〜900cc
/7 キャストホイールの採用、フルカウル(RS、RT)リアディスクブレーキ、〜1000cc
1981年モデル クラッチ関係の見直しで操作力低減、トランジスター点火、ブレンボブレーキ
1985年 モノレバーモデル
1987年 R100RS再生産開始、パラレバーモデル発売R100GS
中古車相場について
7シリーズで考えても発売されて22年が経過しています。
保管状態や欠品の有無、オリジナル度によって相場はあってないようなものです。
5シリーズは別格で実動ベース80万円以上するようです。
6、7シリーズのスタンダードモデルも近年、専門誌の発売などで注目が集まるようで相場は
上がっているようです。実動ベースで50万円ぐらいか
部品が高価なのでカスタムベースとして人気があります。
7シリーズでもRSは別格ですがカウルに損傷がある場合は修理代が嵩むので現状ならお買い得かも
しれません。 いずれにしろある程度自分でできる人ならカスタムベースモデルを買われてコツコツ
仕上げていくのが面白いかもしれません。 お店にお任せならば購入までにそれなりの費用を考えなくてはいけないでしょう。 大概、中古車で出てくるのはタイヤ、マフラー、シート、ブレーキなどが
予算一杯で車両を購入してしまうと部品交換や修理代に費用が捻出できなくなりますので、どのような
オートバイライフを望むか検討が必要です。いつでも何処でも憂いなく乗ることを望んでいるのなら
現行新車をお勧めいたします。予算一杯で購入しても転倒などに注意すれば余計な費用は掛かりません
ので、、、
/5 乗り味もクラシカル的部分を残しています。質感も非常に高く一生モノです。
/6、/7 フレームなどに補強が入りましたが一番荒々しさを残しているので乗り難いの評価の反面、
玄人好みの味を残しています。
1981年モデル クラッチの改良、ブレーキの変更などで乗りやすくなりました。
モノレバーモデル シリーズの最終版でそれまでの問題点をいろいろと改良されているので
初心者にも違和感がない程度に乗り易くなっています。
パラレバーモデル 旧OHVの最終モデルでエンジンも成熟しています。