ドラムブレーキ最適化整備

R50−R69S,R26−R27,R75/5−>,その他

リーディングトレーディング(LT)ブレーキ適用

R・ブレーキの場合

1 メインスタンドをかけて後輪を浮かせます。

2 ブレーキペダルを作動させる。

3 ライニング接触時の後輪の動きをチェックする。

  後退方向に動く場合はセルフサーボ効果が期待できないので効きが甘くなる

  多少、進行方向に動く分には制動能力にあまり影響しない。

  動く方向にかかわらず偏当たりしているとペダルストロークが多くなるのでタッチフィーリングが悪くなる。

4 ホイール位置を変えながら全周にわたり変化をチェック。

  ホイールの位置によって動き方が変化する場合はドラム内面が変形(歪みなど)しているので研削修正が必要です。

対応

1 ライニングを張り替えている場合は上下ライニングの厚さと貼り付け位置をチェック

   −> ライニングの厚さが違う場合は新品に交換するか張替えに出す。 

2 ブレーキカムを反転させて動きの少ない良好な方でセッティングする。

3 2で好転しない場合はシューのカム接触部分をヤスリで修正して高さあわせする。

 

不適切なブレーキ調整は重大な事故に繋がります。

不具合には必ず原因がありますので原因を追求することが重要です。

安易に削ったり溶接したりしないように!

 

モノレバーモデルの場合はアクスルシャフトがないため、取付け位置によりセンタリングがズレる可能性がありますので

ブレーキタッチが悪い場合は位置を変え最適個所を探す。(G/S・STは3箇所固定、その他パラレバーモデルなどは4箇所)

 

稼動部分の磨耗、グリス切れ、作動角度にも注意を払うこと!

 

前輪ツーリーディングブレーキの調整法については別項で紹介済み