BMWサイドカーとタイヤ空気圧
1.9の意味すること(私的見解)
ハンドブックによると側車を装着した場合の後輪タイヤ空気圧は
ソロ2.0やソロ・タンデムの2.3kg/cuより低い1.9と指定しています。
これは側車用に3.50−18から4.00−18のタイヤへ交換が前提となっていますが
どう考えてもタンデム乗車より側車仕様の方が後輪にかかる荷重が大きいことは自明のことです。
3人乗車のフル装備状態では2.7となっていることを考えると操縦安定性を重点に設定された
もののようです。
スペアホイールを搭載した鉄板製スタイブサイドカーでも重量は80`そこそこで舗装路走行に
おいてはいかに低重心のBMW旧タイプ+スタイブでさえも走り方によってはカーの浮き上がりの
危険な状態に陥ることもあります。
後輪の空気圧を低く設定していたり、グリップの低いタイヤを装着していると右コーナーの場合は
カーが浮く以前に後輪トラクションが負けるので負荷に応じて流れていきます。(スリップではありません)
いわゆるオーバーステアー傾向が強くなるためステアリングをあまりきらなくても曲がっていくため
大変乗りやすい乗り物になります。
右カーにおける左コーナーリングでも同様です。
操縦に慣れてくるとタイヤグリップの状態や傾向が感じられるようになってきて
より安全に楽しくサイドカーライフをエンジョイできるようになります。
何事も無理は禁物です。じっくり長くサイドカーを愛していただけるよう願っております。
PS 車高が高く、サス・ストローク多いRV車やSUV車には本格的ロードタイヤの設定は無いように
思えます。また空気圧も低めに設定されているようです。乗り心地向上や操作性を考慮してのことと思います。