水平対向エンジンと足元スペース (R100GSリアブレーキ効きの悪さと絡めて)

BMWの原点R32以来、なかなか解決できなかったボクサーツインのウィークポイントのひとつが

足元スペースの確保です。(R1100シリーズでインジェクションを採用したのでようやく円満解決か?)特にGSはオフロードモデルなのでステップを本来の位置より上げていて(左右の)突き出しもロードモデルに比べて短く設定されています。オフロードブーツを前提に考えられていますのでキャブレターとのクリアランスを確保するためペダル位置が極端に下方に位置します。ロードクリアランス確保、転倒時のペダル干渉の回避の目的で一般のオフロードモデルのようにブレーキペダルを小振りにしている。(左右にシリンダーが張り出しているので無意味にも思えますが?)平均的日本人体型のライダーが乗車すると前方に座るようになりますので脛がエアクリーナーパイプに干渉します。また(シート前方に乗ると)必然的につま先が広がるのでとっさの場合、ブレーキペダルが “無い” となってしまいます。慣れてくると器用にブレーキを踏んでいる自分に気がつきますが、、、 

 

当店ではブレーキペダル(つま先が載る所)を一個分(3a)外側に、一個分(3a)上方に加工した製品をリリースしました。踏みやすくなるだけでブレーキの効きが格段とよくなります。

いろいろなモデルを観察してもらえればわかりますがバックステップになっているようなモデル以外は

ステップとブレーキペダルの位置が水平近くになっています!

 

リアブレーキが効かない別の理由として

新車当時のブレーキシューは既に経年変化で硬化していて正常な制動を得られていません。

また元々、耐磨耗性に優れた(効かない)ライニングを採用しているのでなおさらです。

当店では初期制動から違いのわかるライニング材質のブレーキシューを用意しておりますので

ブレーキ性能に不満な方はご相談ください。

 

設計する側は体型、体力、走行条件、道路環境、使用状況などなど考慮しなければならず大変ですね。

体をバイクに合わせるテもありますが自分の使いやすくモディファイするのも楽しみのひとつです。