BMWモデル名の由来

元来、BMWの名称が示すようにバイエルン州ミュンヘェンの工場で生産されていました。

戦後生産を再開したBMWは戦後復興の足としてたくさんのオートバイを生産してきましたが

1960年代に入り、小型自動車の普及などで二輪車の生産台数が落ち込みました。 

BMW自体250ccバイクのエンジンを使って(300ccにアップ)3輪車“イセッタ”を出荷して

最終的に600cc(700ccにアップ)の四輪イセッタを生産しました。 

赤字部門になった二輪部門と成長分野の四輪部門、手狭になった四輪部門に工場を明渡し、

二輪は当時、東独領内の飛び地だった“西ベルリン”に移転しました。

心機一転、CB750から始まった新しいスポーツバイクの大波に負けじと開発されたのが

スラッシュ・ファイブこと5シリーズです。 最近では1970年以降のモデルはベルリン製なので

ベルリーナと呼ばれ、ミュンヒェン時代のミュンヒェナーと区別することが多いようです。 

本来、ウィンドーズ3.1のようにマイナーチェンジするたび/2、/3と名称末尾に付け加えていましたが

新天地での第一弾として/4がないので飛ばして/5にしたのではないかと個人的に想像します。

なぜ、いきなり5なのかは難しいことですが、答えはCB750にあるかと思います。 

排気量を冠した単純でインパクトのある名称、それまでは愛称があった。

ボンネビル、コマンド、アンバサダー、マグナム、サムライ、ライトニング、ドミネーターetc...
BMWも単純明快にR75とかR50とか採用したかったと思いますが先着がいたり、過去に似たモデルが

あったりしてあえて区別をつけたかったのだと思います。 

Rの冠を変えればよいのですが当時はまだRイコール二輪車(RAD:ラート)の意識が強かったのでは? 

スラッシュをつければ過去のモデル名に影響されない(/4が存在しないので)ためだと個人的に理解しています。 BMWの5シリーズに乗っているというと四輪車に間違えられますが、、、