旧タイプBMWってなに?

 

第二次大戦後ドイツ・ミュンヘンで製造された水平対向二気筒エンジンモデルのR50、R60、R50S(500cc)、R69、R69S(600cc)、バーチカルシングルエンジンモデルのR26、R27(250cc)製造年1955〜1969がマニアの

なかで人気のあるモデルで世界的に愛好家がいます。 

日本では以前より“旧タイプBMW”と呼ばれていますが時代が進むにつれて適切な

呼称でなくなり、紛らわしいので最近では “ミュンヒェナー” と呼ばれることが

多くなりました。 一般にアールズBMWとも呼ばれていますがアメリカ向けでアールズフォークを装着していないモデルも存在したのでややこしいことです。

1969年以降、自動車の生産が順調になり工場拡張のためBMWオートバイは東ドイツ領内にあった陸の孤島、(西)ベルリンで製造されるようになり、モデルも大幅に変わり、それまでの流れが止まりました。ベルリン製なので“ベルリーナ”と呼ばれています。

いまだに“新型”と呼ぶ人もいますし“5シリーズ以降“と呼ばれることも、、、

旧タイプよりひとつ前のモデルは旧々タイプと呼ばれ、R51/2、R51/3(ボクサーツイン500cc)、R67、R67/2、R67/3、R68(ボクサーツイン600cc)、R25、R25/2、R25/3(シングル250cc)などがありました。フロントサスペンションがテレスコピック型なのでテレスコモデルと呼ばれたり、リアサスがプランジャー型なのでプランジャーモデルと呼ばれることもあります。

 

1949年、連合軍に許可された戦後はじめてのオートバイがR24(シングル250cc)で12,000台余つくられまさしく戦後復興の足となり活躍しました。リアサスペンションが装着されていなくリジットのままでした。

 

BMWオートバイは高品質、高耐久性で知られていますがなにぶん40歳凸凹のクラシックバイクですので当時の性能レベルにするには費用と忍耐が要ります。生半可な気持ちでは時間とお金の無駄使いになるだけです。しかし世界中に愛好家がいるということは

それなりの理由があるからです。外見はともかく機関が一定レベルの車両を乗ればその

良さが体感できるかもしれません。一般的には何十年もバイクに乗って、BMWに辿り

着く方が多いのも事実です。