★BMWシングルモデル シフティングの不具合と対策     タイトル:R27シフト困難

R27系(R25〜R26も同様)のシフトチェンジ不調を訴える方が多くいらっしゃいます。

経年モデルなので多走行車も多く、過酷な使われ方でシフトフォーク、ギアブッシュ、スライディングドッグの磨耗などでシフトミスを発生させるケースがあります。 またクラッチ由来でもシフト困難が発生します。

しかしモデル特有の事由で不具合を誘発しているケースも多くあります。

 

同モデルのシフトレバーは一般的なものよりかなり長く、その関係もあってかシフトストロークがかなり大きくなっています。 また左ステップとシフトペダルの間隔は平均的日本人にはとても遠く、靴サイズが28cm以上でないと確実変速ができないのではと心配にもなります。 

よりスムーズで安全に変速するために下記を参考に症状を確認してください。

 

1 はじめに左ステップの位置です。 ステップとペダルラバー部の位置が一番近くなる位置に設定します。

通常45度(時計で言うと10時30分)がベストです。 

2 次にシフトミスが起きにくい靴について、スニーカーなどの底の薄いものよりブーツタイプの方がシフトペダルを充分にかきあげられるのでシフトアップミスが起きにくくなります。

3 シフトアップの場合はクラッチを握ってから一呼吸おいてシフトアップするとショックもすくなくチェンジできます。 (クラッチ由来)

4 一見、あまり関係ないように思えるのですがエンジンレスポンスの悪い車両はシフトチェンジがスムーズになりません。 キャブレターのセッティングと点火時期の見直しでエンジン回転の上昇・下降が速くなり、シフティングが向上します。(クラッチ由来)

5 サドルシート仕様とデュアルシート仕様では着座位置の関係でシフトフィーリングが変わります。 着座位置が後方になるほど足首の自由度が増し充分にペダルをかきあげられるのでシフトミスは起きにくい。

6 トライアルモデルのようにステップラバーから足を浮かせ膝全体でシフトペダルをかきあげると確実にシフトアップができます。

7 エンジンブレーキがかかっている状態でのシフトダウンはギア抜け状態(ハーフニュートラル)になりやすいので減速でエンジンブレーキを併用する場合はクラッチを握ってから一度軽く、空吹かししてからシフトダウンする。(クラッチ由来)

 

レーサーやスポーツ走行ではシフトダウンの際にホイールロックを防ぐために行う行為ですが

旧車の場合はクラッチをフリー状態にするための動作です。 

この動作を行うとクラッチがフリーになりシフトミスが回避されます。

 

上述の行為・動作・対策を行っても改善されない場合は機械的に問題がありますので分解修理が必要です。

 

クラッチプレートについては現在当店で調査研究中です。フェーシング材の選定、張替えなども考慮しております。 また改良型ショートシフトペダル開発の可能性も探っています。 

 

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