ステンレス・スポークについて
純正のクロームメッキスポークは経年劣化の腐食によりメッキ層が剥げてきて
見栄えはもちろんですが腐食が進行すると強度的にも問題を起こします。
またほとんどの場合、サビによりニップルがかじっているので張りの調整も出来ません。
生産国 :
当店は独逸製を扱っておりますがアメリカ製やイギリス製なども入荷しているようです。
ただし独逸製以外はインチサイズなのでニップルとセットで交換する必要がある場合があります。
ちなみに国産スポークは自転車からの由来でか独自のネジピッチを採用しています。
ニップルについて :
ニップルもステンレス製のものも出回っているようですがステンレス材同士の締結は
カジリを発生させやすいので組みつけに注意が必要です。(カジリ防止剤使用)
一般にニップルは真鍮にニッケルメッキ(またはクロームメッキ)を施しているため錆びることはありません。
ちなみにニッケル仕上げの方がステンレススポークには色合い的に合うようです。
サイズによりロングタイプ、ヘビィーデューティータイプ(ワンクラス上)のニップルが出ている場合があります。
強度について :
純正スポークより強度があると宣伝している業者もあるようですが
一般に熱処理できないステンレスは焼きが入っている純正品に比べて強度は落ちます。
(厳密にいえばクロームメッキ層は強度に入らないので外周まで素材のステンレススポークの方が
有効断面面積は上ですが・・・)
サイドカーを取り付けるなどの場合は必要に応じてワンクラス上(M4−>M4.5)にすることも出来ます。
一般に多くの国産車に使われている首のあるスポークはステンレスに向いていないように思います。
(首が伸びる、折損の発生)
BMW(最近では国産でも衝撃の多いオフロードなども)は首のないストレートタイプを採用していて、
また多くの国産車に使われている36本ホイールよりも耐荷重の高い40本ホイールを採用していますので
強度面では純正と同じ4ミリスポークで問題ないようです。
スポーク寸法 クリメカ調べ (純正ハブ/リム装着時)
R50/5 − R75/5 ・ R60/6
フロント(19インチ)ドラム M4xL153mm/リア(18インチ)ドラム M4xL140mm
R75/6 − R100S ・ R100RS
フロント(19インチ)ディスク M4xL178mm/リア(18インチ)ドラム M4xL140mm
R100GS
フロント(21インチ)M4xL220mm/リア(17インチ)M4xL150mm
R100R
フロント(18インチ)M4xL188mm/リア(17インチ)M4xL153mm
R1100GS
フロント(19インチ)M4xL198mm/リア(17インチ)M4xL178mm