クリメカについて

 欧州においては古き良きものを大切にする習慣が古くから一般化しています。また、そのシステムも確立されています。
日本でも近年、アンティークに対する関心が高くなりつつありますが、まだまだ発展途上にあるといえます。社会全体が大量生産品を消費するような構造になっていることや高度成長以降も残る立身出世志向、自動車を趣味としては認知されていないことなどが原因と思われます。 しかしながら、プラザ合意以降の円高によって世界中から往年の名車が日本に輸入されています。
残念ながら車両を維持するノウハウがなく不完全な状態で保管され、また市場にでています。 欧米にはマイナーな過去のメーカーの車両でも維持管理する業者やオーソリティーがおり、小規模ながらも活動しています。
オイルショック、また今回のバブル崩壊以降、日本人の意識も多様化し仕事一本から自分自身のアイデンティティーを明確に出すための趣味も多岐にわたるようになりました。 このような状況のなかで市場は広範囲の専門知識を持った業者・店舗の存在を求めています。過去に私自身がユーザーであったときにいろいろに業者に仕事を依頼しましたが能書きだけで技術や知識が伴わないところや殿様商売的なところが多いことに唖然としました。

この10年間で社会環境が大きく変化したのをうけ、新しい環境に即した店舗作りをめざしま



クリメカ店主について紹介

 栗林 勝利 1961年東京足立区生まれ

 普通高校卒業後自動車整備専門学校へ入るも中退、その後、某最大手のバイク販売店で整備、登録、営業に従事。
扱い台数が多いので同期間では一般ショップの3〜4倍の仕事が覚えられる言われていた、店長と対立し若気の至りで退社、某側車ショップに入社、BMW側車になじむ。 側車取付け後のテストランを担当、内外側車(左右)100台以上乗る。BMW、側車、旧車を極めるにはバイクショップの技術では役に立たない事を痛感、町工場に入り汎用旋盤・フライス盤その他、工作機械の操作を習得、夜間の職業訓練校に入り溶接技術を学ぶ。
原文のマニュアルが十分に理解出来ないとよい仕事が出来ないことを実感し、ショップ開業準備とマーケット調査、語学研修の為、ドイツへ行く。
交渉力と行動力のなさに苦労しメカニックの技術力とマネージャーの思考力を兼ね合わせないと独立は難しいと結論し帰国、ドイツワインレストランでアルバイトをしながら2年間英語を習う。
産業用ローラーチェーンメーカーの貿易部門に就職、貿易実務と交渉力を身につける。
準備が整い1997年「クリメカ」開店となる。